ブックエンド

本と本のあいだのあれ

『珈琲飲み』: 「コーヒー文化」私論

不定期再開、というかただの新年病な気がするけど。

 

『珈琲飲み』: 「コーヒー文化」私論

『珈琲飲み』: 「コーヒー文化」私論

 

 

珈琲狂い、嗜好品にかける人間の業を感じた。

嗜好品なんてものは、栄養摂取を目的とせず刺激や香味、味覚などを得るための食料品などと定義され、つまりは生きるために必要不可欠でないもの。茶、酒、煙草などとともに必ず名前が挙がるのが珈琲。

大学時代に少しネルドリップのコーヒーを入れていたり、平日は1~2杯の珈琲を飲むくらいには好きだけど、とんでもないほどに数寄者の世界がそこにあった。

筆者自らの喫茶店での修行における焙煎や抽出の話、味覚や美味しさについて、また歴史、当然豆の種類などおよそ珈琲のことなら、という一冊。

ここまで珈琲狂いにはなれないけど、文化的な経験は忘れないようにしたいものです。