ブックエンド

本と本のあいだのあれ

『踊れ我々の夜を、そして世界に朝を迎えよ』

マイブームになっている佐々木中節。

 

 

タイトルは、話題になっていた風営法の改正から「踊る」という行為について掘り下げた章から。

 

面白かったのは、いとうせいこうの『ノーライフキング』を取り扱った章。小説家というよりコメンテーターのイメージが強いこともあって、かえって強い興味をもったのでぜひ読みたい。

 

 

『なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか-PKO司令官の手記-』

これまでに読んだ本の中で最もヘビーな本の一冊。

 

なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記

なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記

 

 ルワンダ大虐殺が起きた当時、PKO国連平和維持活動)の司令官として当地に駐在していたカナダ人軍人ロメオ・ダレールの手記。1日に1万人が殺される状態が3ヶ月以上続くという世界最悪の速度と規模で遂行されたジェノサイド(大量虐殺)を目の当たりにしながらも、国際社会から十分な支援と指示をもらえず、彼はそれを止めることができなかった。そして、何人もの部下を失っただけでなく、彼自身も帰国後のPTSDに苦しみ自殺未遂も起こしたのちに、現在では平和構築や紛争解決の分野で講師をしている。

この本が何かで紹介されていたのを目にした時には、正直あんまり印象に残らなかったけど、その後にたまたま書店で見つけて、手にとった。ボリュームも、内容もとても重たいものとは思いつつ、読み進めた。

 

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『仝: selected lectures 2009-2014』

GWに濃く読めるものが欲しくて、佐々木中

 

仝: selected lectures 2009-2014 (河出文庫)
 

 自分にとっては十分満足できたけど、あくまで講演録であり生粋のファンからするとどうなんだろうか。

終章の大学と革命に関する話は特に面白く、夢中で読んでしまった。

『絶体絶命でも世界一愛される会社に変える!』

仕事関係の一冊。

絶体絶命でも世界一愛される会社に変える! ―2代目女性社長の号泣戦記

絶体絶命でも世界一愛される会社に変える! ―2代目女性社長の号泣戦記

 

 相当ぶっ飛んでいるお話とは聞いていたけど、期待通りのぶっ飛びぶり。

勇気を持って人にぶつかり、見通しをもって投資に取り組む、その秘訣が気になる今日このごろ。

色々と真似できないけど、産廃業界に日を当てる一冊だと思う。

『黒子の流儀 DeNA 不格好経営の舞台裏』

不格好経営』が面白かったのと、何かの広告で目に入り読んでみた。

黒子の流儀 DeNA 不格好経営の舞台裏

黒子の流儀 DeNA 不格好経営の舞台裏

 

 横浜ベイスターズ買収の話と公取委の立ち入りの話はそれ単体で面白かったけど、正直『不格好経営』に加えて何か真新しい要素が入っているかというとそこまで…。

人柄としての面白さや著者が担ったその役割の大事さなどは感じられたので、今後に大期待しつつ。

『人生ドラクエ化マニュアルー覚醒せよ!人生は命がけのドラゴンクエストー』

最近うっすらとあったゲーミフィケーションへの関心と、花くまゆうさくの絵で手にとってしまった。

人生ドラクエ化マニュアル - 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ! -

人生ドラクエ化マニュアル - 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ! -

 

 正直、もっといい編集できなかったのかな…と。

このテーマで書くにはコンテンツとして工夫がいると思いつつ。

 

個人的には、目標を設定して、実現するための手段を洗い出して、リスクやデメリットを最初化しつつ、着実に行っていく、というのが卒論前後で体験としてあって、それを思い出して、なるほど感はあった。

それが得られただけで良し。

『荒木飛呂彦の漫画術』

知り合いのFacebookの投稿をきっかけに手に取る。

 

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

 

 本当に漫画を書きたい人にとっては、かなり良い参考になるのでは、そうでない人にとっても一人の天才の考え方を探るのに面白い本。

後者な立場ではあるけど、登場人物の身上調査書の作成や、最初の1ページをめくらせるための工夫などは読んでてなるほどと。

当たり前だけどジョジョ好きにぜひ。