ブックエンド

本と本のあいだのあれ

『「働き方」の教科書:「無敵の50代になるための仕事人生の基本』

今日も今日とて働き方の本を一冊。

 

仕事は人生のごく1部でしかない事実を改めて少し考えるなど。

活動も含めて社会に関わることを仕事として捉えて、人生の至上命題にしてしまいがちだけど、何かそれを言い訳にしていないか、きちんと振り返るべき時が来ているのかもしれない。

当たり前に描かれていることを読みつつ、そんなことに思いを馳せまして。

 

『絶滅企業に学べ!今はなき人気企業に学ぶ10の「勝因」と「敗因」』

やはり読みやすい。

広義の「失敗学」の話だけど、実際に一世を風靡した企業をケースにしているので、読みやすいなと。

 

絶滅企業に学べ!   今はなき人気企業に学ぶ10の「勝因」と「敗因」

絶滅企業に学べ! 今はなき人気企業に学ぶ10の「勝因」と「敗因」

 

 ただ、一つ気になったのはどこかであった「しかし、体質は変わらなかった。」というテキスト。もちろん内容としては理解できるのだけど、そのように評価されるのと「しかし、伝統を守った。」とでは、その違いは単純な結果論に思えてしまう。

 

結果論にさせないためには、イエスマンに囲まれない環境で、伝統を守り続けることに尽きる、のかなぁとかもやもや。

『イスラーム国の衝撃』

さすがに教養として時事的な事柄も押さえたいと思い、いくつかあるうちの特にABCで平積みされていた一冊。

 

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

 

 

基本的なことがよく分かります。

おすすめ。

『屍者の帝国』

熊本出張のお供ということで、以前から気になっていた一冊。

 

屍者の帝国 (河出文庫)

屍者の帝国 (河出文庫)

 

まず、世界観が面白いのと、リットン総督や川路利良など知っている人間がちらほら出ているのが面白かった。

 

『ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち』

久しぶりの更新。

1ヶ月以上に読み終わってこちらに載せるのをうっかりしていた一冊。

 

ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち

ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち

 

 

川上さんめっちゃ頭いいんだろうなという印象と、とにかく寝たいという欲求への共感が半端ない。

若くして角川の経営に携わるというのはどんな気持ちなんだろう。

 

おもしろかった。

『人と企業はどこで間違えるのか?---成功と失敗の本質を探る「10の物語」』

約3週間ぶりの更新。2月頭は忙しかったので仕方ない。

 

人と企業はどこで間違えるのか?---成功と失敗の本質を探る「10の物語」

人と企業はどこで間違えるのか?---成功と失敗の本質を探る「10の物語」

 

中東情勢なども気になりつつ、なんとなくがっつりハウツー本に手も伸ばせず、哲学はいまいち踏み込めず、組織に関するストーリーとして読んでみた。

今年買った中では明らかに一番のボリュームなんだけど、「映画」みたいにスッと読めた。「事実は小説より奇なり」というくらいに企業にまつわる様々な失敗にまつわるストーリーが入っている。

一番恐ろしいのは、ゼネラルエレクトリック社における”コミュニケーション”の話。例えば上司と部下とでは「こんな感じ」のニュアンスが大きく違うなど、多かれ少なかれ全ての組織が抱えるリスクである。単なる意思統一や共通言語の問題というよりも倫理観というような極めて根深い問題だなと。

 

人のふり見てわが身を直さねば。

『問いかける技術-確かな人間関係と優れた組織をつくる』

とても自己啓発っぽい自己啓発本、という第一印象。

問いかける技術――確かな人間関係と優れた組織をつくる

問いかける技術――確かな人間関係と優れた組織をつくる

 

 最近、人との関わり方や話し方、接し方に思うところがけっこうあったので折を見てまた読み直したい一冊。

謙虚さには3種類ある。―基本的な謙虚さ、任意に示す謙虚さ、今ここで必要な謙虚さ-特に「今ここで必要な謙虚さ」について語られるのですが、本当にそりゃそうだなと。いかに思い込みや我執、相手の上に立ちたいという欲を捨てて、なぜ相手がその様な発言、反応を示すのかまで最大限謙虚に想像する。何となく自分の理想形はそんな感じ。

 

難しい。

 

難しいゆえに、訓練に訓練。そして重要な時にこそ試す勇気を持ちたい。