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ブックエンド

本と本のあいだのあれ

『WORK RULES!』

仕事とかチームとか組織とかの話で、この本の名前があがっていたので。

 

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

 

 基本的にはさすがグーグル先生ともいうべき、様々な取り組みというか野心的なチャレンジの積み重ね。もちろん今や絶大なる資源量なわけだけど、やっぱりそれを維持できることと文化を守ることとは背中合わせだったのだろうと思った。

雇用環境が大きく異なるけど、仕事の捉え方ってそんなもんだよなと思い返してばかりでしたまる

『下下戦記』

NHK水俣病の特集があって、それに対してさる方がTwitterで本書に言及していたので、即アマゾン。

下下戦記 (文春文庫)

下下戦記 (文春文庫)

 

 圧巻の内容。

水俣病をはじめとする日本の公害について、仕事を通じて学びを深めてきたつもりだったけど、やはり限られていたと改めて。

裁判が終わって補償協定がなされた当時の「若い世代」の現実。ちょうどこの本を読んでいた時に、世間でも障がい者の人権が脅かされる事柄が起きたので、なおさら考えた。お金で補償されるものは、もちろんそれはそれで存在するだろうが、勤労のやりがいや恋や性欲、そういったものはなんら解決されなかった。

公害反対運動や被害者の立場を見る時だって、言い方は良くないが、いつも「大きな声」がまず耳に入る。では、「小さい声」はどうなのか。より大きな問題解決のための犠牲なのか。下から社会を見る、そのことを失ったらおしまいだ。

『ミライの授業』

本から離れていたわけではないけど、ちょっとご無沙汰。

 

ミライの授業

ミライの授業

 

 瀧本さんと言えば、『僕は君たちに武器を配りたい』『君に友達はいらない』といったような戦略のプロ、ロジカルシンキングの鬼のような勝手のイメージを持っていたけど、本書は14歳に向けた特別講義の記録。

歴史に名を残した人も、いわゆるエリート街道まっしぐらの人ばかりではなく、当時いかに常識から離れていたか、もしくは評価されていなかったかを絡めながら、ミライの作り方を教えてくれる。

アラン・ケイが残した「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ。」という言葉がそのとおりだと思いつつ、14歳前後の子が自由に何かに一生懸命になれる社会に近づけないといけないと思うなど。

『戦争と一人の作家:坂口安吾論』

またじっくり読みたくて佐々木中

坂口安吾をちゃんと読んだことがなかったので、あらかた代表作だけでも読んでからがよかったか。

戦争と一人の作家: 坂口安吾論

戦争と一人の作家: 坂口安吾論

 

 坂口安吾を語る佐々木中を読んでいると、哲学することと著述することとの切っても切れない関係性を見る気がする。作家と呼ばれる人の全ての人がそのような表現を試みているわけではないと思いつつ。

また、軍国主義から大戦への突入し降伏するまでの間、平時からしたらとんでもなく馬鹿みたいな事柄に対して、多くの知識人が抗ったり、恭順したり、また筆を折ったのだろうと思う。そういう意味ではとても貴重な記録でもあるような気がする。一読しただけでは、何らか分裂的な思考を抱えていたのではないかと思ってしまうが。

 

巻末に付録されていた「爆心地の無神論者-『はだしのゲン』が肯うもの」は興味深く読めた。小学校か中学校の図書館で読むものといえば、『はだしのゲン』だった。そして、現役の大統領が広島を歴史事情初めて訪問したことは大変な騒ぎだった。これもいわば漫画という出口なだけであって著述であり、哲学だと受け取った。政治の善悪を語る気はサラサラないが、歴史の証人が残したものを蔑ろにするのは罪だと思う。

『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります』

元々よなよなエールが好きだったこと、それと誰かが優れたビジネス書として紹介していたのを見て読んでみた。

ぷしゅ よなよなエールがお世話になります

ぷしゅ よなよなエールがお世話になります

 

 ヤッホー・ブルーイングの社長でありながら現場からの叩き上げ社員ということで、とても読みやすい。母体である星野リゾートの星野佳路社長との関係や楽天にオープンしたお店の店長としての当時の楽天との関係など、結局仕事の大部分は人と人との関係性によって説明がつく気がする。もちろんコンテンツたる事業内容や数字のお話も重要ではありつつも。

 

しかし、これを読み終わると、ローソンに寄って何かしらを買ってしまうのを免れない気がする。

『仕事のスピード・質が劇的に上がるすごいメモ。』

仕事場の机のポストイットをよく使うのだけど、ごくごくたまに自分で書いたメモが分からないという悲しいことがあり、ちょっとメモの効率をあげたいなと一冊。

 

仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。

仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。

 

 メモの本でありながらも、半分くらいはアイディア術みたいな感じで、ちょっとタイトルに違和感。ただ、自由な発想は応援してくれそうだし、とりあえず出来るところから、ということでメモに日付をつけたり、「○×△」とかわかりやすい目印からやってみようかと。

『キャパの十字架』

深夜特急』の沢木耕太郎が追う、「崩れ落ちる兵士」の謎。

キャパの十字架 (文春文庫)

キャパの十字架 (文春文庫)

 

 スペイン戦争の象徴として、またノルマンディ上陸作戦に並ぶロバート・キャパの傑作として知られる「崩れ落ちる兵士」は本当にキャパによって撮影されたものなのか。

戦争のただ中を描いているにしてはあまりにも完璧な瞬間であり、もし本当だとしたら敵を背負った状態で撮影したことになるが、果たしてそれは可能なのか。

また、当時キャパと行動していたゲルダ・タローとは。彼らが使っていただであろうライカとローライフレックスの当時のカメラを使い、実際に撮影場所と思しき場所まで行っての結論とは。

高木彬光『成吉思汗の秘密』を思い出した。